ABOUT
紫外線の安全性について 紫外線UVCは菌やウイルスなど細胞が持つDNAやRNAに吸収される性質を持ちます。 紫外線を吸収した細胞のDNA組織のらせん構造は破壊され、二量体(シクロブタンピリミジン)を形成し、生殖能力を失います。そして死滅します。これが紫外線による殺菌、ウイルスの不活化のメカニズムです。 よって、原理的に殺菌や不活化が難しい菌やウイルスは存在しません。また、薬剤耐性菌のような変異や耐性化を心配することも不要と言えます。「光」を用いることで、非加熱・非接触・ノンケミカルな殺菌が可能になります。 公立大学法人 奈良県立医科大学 微生物感染学講座の発表により新型コロナウイルスの不活性化には約2万マイクロジュール(uj)㎝平方 紫外線照射量は必要とのことです。 今回のキーボード除菌器内では、UVC照度が強いUVC発光素子直下50mmの位置で100μW/cm2、照度が弱い端の部分で30μW/cm2程度と設定しています。 その為照度が弱い外縁部においては2万マイクロジュール/㎝2の紫外線照射量で99%不活化は、20,000÷30μ = 667秒 (約11分) 強い発光素子直下では20,000÷100μ=200秒(3分20秒)で99%の不活化が想定されますが、安全度を考慮して除菌タイムは20分と推奨しています。 一般的に紫外線は人体に悪影響を及ぼします。 ◇除菌に効果のあるUVC領域の紫外線は人体にも影響があり注意が必要です。 ◇従来からある殺菌灯(水銀ランプ)は人体に対する照射限界が定められています。 ◇目に刺激があり、炎症を起こすので注意が必要です。 殺菌灯(254nm 水銀ランプ)の人体への照射限界を参考にすると、 JIS Z 8812(有害紫外線放射の測定方法)により、許容限界値(TLV)は1日8時間以内で60J/m2以下の照射量と規定されています。 8時間照射で60J/m2以下の照射量となるUVC照度は0.2μW/cm2以下となりますが、8時間のところを分単位、秒単位に置き換えると、限界値は1分間の照射では100μW/cm2以下、10秒の照射では600μW/cm2以下の照度となります。 採用しているモジュールでは、照度の強い中央部分に手を入れると1分間で許容限界値となりますが、意図的にUVCを当てようとしない限り、1分間もUVC照射することは無いので、安全に使うことができます。 除菌器の外側に漏れるUVCがあっても、30μW/cm2よりも低い照度ですので、意図的に長時間近づかない限り安全です。 当社の採用している紫外線モジュールは、水銀ほか、環境に問題のある材料は全く使用していませんので環境関連の規制を受けません。 また、この光源はキセノンガスのプラズマ発光を使用しています。 その為、LEDのような点光源と異なり、チューブ状の発光素子から広い放射角で拡散発光します。6本のチューブ発光素子から様々な方向に紫外線が拡散しており、 キーボードのような凹凸があるものでも、影ができにくく、安定した除菌が可能です。 LEDよりも発光効率高く、省エネ型の除菌機器が可能になっています。その為USBからの直給電が可能となりました。 光源寿命は 破損しなければ、紫外線発光量が徐々に減って、1万時間で70%に減ります。 (除菌効果は3割減るが、そのまま使える) 1日あたり、例えば、12台、1日4時間、年間250日だと年間千時間として10年で1万時間の使用で3割の紫外線光量逓減が発生します。